山田久志が「ベストゲーム」に選んだ意外過ぎる衝撃の試合
日刊スポーツがシーズンオフの期間に、〈復刻パ・リーグ伝説〉という特集を組んでいました。
この企画の最終回に登場したのがが我らが阪急ブレーブスのエース山田久志さん。ご自身が「ベストゲーム」として選んだのは、なんと71年日本シリーズで王さんにサヨナラ3ランを打たれた、あの衝撃的な試合でした。
ご自身もたびたび、このゲームがキャリアの分岐点になったと語ってはいますが、「ベストゲーム」に、記念の勝利などの勝ち試合ではなく、あえて負けた試合を選ぶあたり、山田さんなりの投手としてのプライドが見てとれます。
山田久志氏 王さんに浴びた逆転サヨナラ弾/パ伝説(日刊スポーツ)
※写真も日刊スポーツから
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201901300000130.html
1971年10月15日の東京。穏やかな秋の日差しとは裏腹に、後楽園球場はむせかえるような熱気に包まれていました。
阪急対巨人の日本シリーズ第3戦。一勝一敗で迎えたこの日のマウンドにはこの年22勝を挙げた山田。
「なにが長嶋じゃ」「なにが王じゃ」と「鼻っ柱で向かっていった」という若きエースは、直球を主体に巨人打線を無得点におさえこみ、9回のマウンドに立ちます。
ところが、疲れからか柴田を四球で歩かせてしまい、長嶋にはしぶとくセンター前に運ばれます。迎えるは四番、王。1ストライク1ボールから投じた3球目は…。
山田氏本人が度々「転換点」と語るこの勝負。完封目前からのサヨナラ被弾の影響は大きく、結局、阪急はまたも日本一を逃しました。
マウンドで崩れ落ちる山田。あまりにもショッキングな一撃でしたが、この痛恨の被弾が山田を、そして阪急を更に強く、逞しく変えます。
シリーズ初制覇を経て、巨人への雪辱へ。ここから更に5年の月日を要して、阪急はようやく捲土重来を迎えます。
http://youtu.be/8RQbArVRKys
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