阪急ブレーブス通信

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阪急からオリックスへ開幕新人クリーンアップの系譜

オープン戦も終盤。

 
若返りを図るオリックスでここまで好調の新人、頓宮選手の開幕スタメン入りが有力視されています。

   
ここ数試合は3番で起用されている同選手。もし開幕戦にクリーンアップとして先発出場すれば、新人としては中田昌宏(なかたよしひろ)さん以来62年ぶりの快挙です。

 
その中田さん、選手としての成績もすごいのですが、コーチとしての実績も高く評価されています。

 
福本さんの自伝などで度々登場しますが、新人の福本さんの外野守備を鍛えるため、自らノッカーとしての腕を磨き上げたエピソードは有名です。

   
ノックの名手となった中田コーチは、福本さんを名センターに育て上げただけでなく、その後阪急の鉄壁の外野陣育成に大いに貢献します。この中田コーチの外野ノックによって、大熊、ウイリアムス、簑田ら各選手は名手への道を駆け上がっていきました。

 
さらに中田さんは、コーチとしてのキャリアを終えた後オリックスのフロントに入り、イチローの才能を見出し入団を実現させたことでも知られます。

 
現在来日中のイチロー選手。(追記:この来日がイチロー選手引退試合となりました)彼もまた名外野手の系譜を継ぐ選手です。

 
オリックスのスターとなり、さらにメジャーの伝説的な選手へ上り詰めたイチロー選手。彼のこれまでの活躍を考えても、中田さんが選手、コーチ、フロントとして阪急に残した遺産の大きさを思い知らされます。

 
まさに偉大な勇者の系譜をつづった一人と言えるでしょう。