『阪急ブレーブス 勇者たちの記憶』発刊(書評)
先日発売された『阪急ブレーブス 勇者たちの記憶』。早速評判になっていますが皆様もご覧になりましたか?読売新聞に約3年に渡り連載されたコラムで既に内容をご存知という方も多数いらっしゃると思います。
福本氏や山田氏などのOBはもちろん、スタッフや応援団の方々など多方面から深く掘り下げているため、非常に楽しめる一冊と言えるのではないでしょうか。
また、高井氏や大熊氏とあわせてミスターブレーブスこと長池氏についても本著では触れています。80年代以降の勇者ファンにとっては後追いで偉大さを認識する大打者の記事はまた違った新鮮味があると思います。
実際に、入団直後、西本監督と青田コーチから同時に指導を受けたため「どちらか一人にしてもらえませんか」と伝えた長池氏の度胸。またそれに対して「そらそうやな」と回答した西本監督の合理性と度量。阪急の強さの礎の一つのように感じました。
また、ついつい多方面から教えすぎてしまう危険性という意味では、野球だけでなく現代の教育にも通ずるように思います。
ページ数も多く読み応えのある本著。秋の夜長、勇者たちに思いを馳せてじっくりと読まれてみてはいかがでしょうか。(K.G)
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